ニューヨーク公立図書館で公開された資料に基づきマイルス・デイビスの自伝を徹底検証!日本語解説版
マイルス・デイビス自伝検証 マイルスの作曲&ライフスタイル編
原書「Miles Davis: New Research on Miles Davis & His Circle」は、アメリカ・ジャズ・ジャーナリスト協会 (Jazz Journalists Association) 2020年「Book of the Year About Jazz」ノミネート作品です。
https://www.jjajazzawards.org/p/2020.html
マイルス・デイビス作曲とされる他のミュージシャンの楽曲のクレジットは何故間違ったか?詳しく検証し解説!「Tune Up」「Four」「Dig」「Solar」, etc はマイルスの曲ではないのがハッキリわかる1冊。
「Ornithology」は誰のアイディア?誰の曲?
「Milestones」が2曲あるのは、何故か?
「Nardis」はエジプト風?
自叙伝では意味不明の「Milesian Chords マイルス風コード」をマイルス・バンド前メンバーの協力で、実例解説!
マイルスが語る「ジャズ教育論」:日本の*柔道*教育を見習え!の名言の発見!
マイルスがホワイト・ハウスに着ていった衣装は「佐藤孝信」ではなく「山本寛斎」を証明。世界初公開の写真付き!
本書の原典は、英語で出版した「Miles Davis: New Research on Miles Davis & His Circle」の第6章、第7章、第8章部分です。日本の読者の要望に答えて、わかりやすく解説、加筆してあります。
マイルス・デイビスがインタビューで語っていた言葉 V.S. 学歴詐称もした共著者クインシー・トループが発言を改竄して作った自伝原稿の言葉(他のマイルス伝記書からの剽窃箇所も細かく指摘)
ジャズ・ファン必携の書!世界に発信できる「これぞ新しいジャズ研究」のニュー・スタイル!
注意:日本に蔓延る偽講師を未だに信じるあなたは決して読まないで下さい。
マイルス自伝が20倍楽しめる本!
原書「Miles Davis: New Research on Miles Davis & His Circle」へのデビッド・リーブマンの序文:
This text is more than just a “book.” It represents hundreds of hours of research by Masaya Yamaguchi into every aspect of Miles Davis’ life, from the mundane (cooking habits and clothes worn) to his relationship with John Coltrane and much more. In the case of Miles with whom I played in the 1970s, separating fact from myth is challenging. Miles was more than a great jazz musician. He represented what “cool” meant culturally in America of the ‘50s and‘60s. Masaya painstakingly points out inconsistencies in the well known biography of Miles and backs up his assertions with fact-based quotes (most often by Miles himself) and writings. This book is important and necessary to be published. It will set the standard that all other books on the subject will be measured going forward.
このテキストは単なる本ではありません。マイルスの日常生活(料理の腕前や着ていた衣服など)からジョン・コルトレーンとの人間関係や多くのトピックについて、山口雅也が行った何百時間にも及ぶ徹底的なリサーチ結果の集約なのです。私がマイルスと演奏し活動を共にした1970年代に関して言えば、ゴシップのような逸話と事実を見極めるのはチャンレンジしがいのある研究です。マイルスは、偉大なジャズ・ミュージシャンという枠に収まらない人物だからです。マイルスは、1950年代から1960年代のアメリカにおいて、何が文化的に「かっこいい」のかを示してくれました。雅也は、粉骨砕身の努力で、よく知られたマイルス自伝の不備を指摘していますし、マイルスが実際に語った事実(マイルス自身が自伝作成時にしたインタビュー原稿からの抜粋を論拠に)を元に間違い・ギャップと次々と特定しているのです。この本は、重要であり、出版される必要性に富んだものなのです。この本が出版されることにより、他のマイルスに関して書かれた本の優劣を図る新たな基準を設定することでしょう。